
先日、久しぶりにイラストレーターの会合的なものに参加した。
以前はこういったあつまりに年に1〜2回声をかけてもらってた気がするけど、最近はすっかりご無沙汰だった。
今回はあまり交流のなかった集まりから声をかけていただいたので、初めてお会いする方も多く、いい刺激をたくさん受けた。行ってよかった。
二次会で周りを見回すと、こういった集いで自分もすっかり年長グループになってしまったなあと寂しいようなハズカシイような気分になる。
そこでイラストレーター歴の話になって、そういえば最初にイラストの仕事でお金をもらってから今年で20年目になるのか?と気づいた。
アルバイトを辞めてフリーランスになったのは2000年からなのだけど、上京の更に前、大学生だった頃インターネット経由で知り合った編集者の方に初めてイラストの仕事をさせてもらった。たぶん21歳だった。
それで自分にもなんだかなにかができるような気持ちになって、その後、留年が決まっていた大学を4年で中退した。ほとんどなんのアテもなく。
そんな状態から20年、フリーランスになって16年。よく食いつないできたな…とちょっと感慨にふけってしまったのだけど、そこで改めて、その会合で自分が年長グループにいるということについて考えた。
あのころこういう会合に参加していた自分たちより歳上の人たちは今どうなってしまったのだ?
ブレイクしてこういう会合に参加する感じじゃなくなってしまった人もいるだろう。会社を起こしたり別の仕事に就いた人は知っている。家庭の事情で地元に戻った人もいる。でも、全く名前を聞かなくなってしまった人もいる…。
これから先、どうなるかわからないのは20年前も今も同じだ。
いや、おそらく20歳から40歳までの20年よりこれから60歳までの20年の方が遥かにキビシイ。
家族がいて、子供は大きくなる。習い事とか教育費は今後どのくらいお金がかかるのか。僕や妻は病気になるかもしれない。そもそもマンションの家賃とかずっと払い続けていけるのだろうか?
20年間特に売れてなくて代表作もない状態の自分が少なくともあと20年、どうやってイラストレーターとして家族と共に生き延びていこうかと考えると…上京した頃とはまた別の意味でゾクゾクしている今日このごろです。