近況
・7月初旬くらいまで忙しくなりそう。ご依頼ございましたらご相談下さい。
・りょくち真太先生の「戦国ベースボール」シリーズ 第18弾! 戦国ベースボール ペンはバットよりも強し!? 信長vs夏目漱石! (集英社みらい文庫) が 集英社みらい文庫より発売中。表紙と挿絵など担当しております。よろしくお願いいたします!
・拙作「トーキョー無職日記」「トーキョー自立日記」の電子版が配信中です。
 ・kindle版
 ・iBooks版
 ・ebookjapan版
 ・kinoppy版
 ・kobo版

となっております。よろしくお願いいたします!
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連載中!
BS日テレで毎週火曜日21時から放送中の「ぶらぶら美術・博物館」のサイトにて、まとめイラストを担当しております。
毎週放送終了後にイラストが更新されます。2020年1月7日/ #333 ぶらぶら美術・博物館スペシャル 永久保存版!冬の京都旅〜新オープンの福田美術館で日本画ざんまい、永観堂・東福寺・大覚寺・即成院で仏像めぐり〜の放送分はこちらです。

朝日新聞出版の「月刊ジュニアエラ」にて、2P見開きのイラスト連載「のぞき見探偵が行く!!」を連載中。みるお、のぞみ、ききたの三人がいろんな現場をのぞき見してレポートします。12月号は「国会議事堂」をのぞき見!

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最強ジャンプで連載中の漫画版「戦国ベースボール」が遂に単行本化!原作の展開を踏襲しながら漫画独自の展開やギャグもあり、王道の少年漫画で嬉しくなっちゃいます。
原作ファンの方も漫画ファンの方も、戦国ベースボール読んだことない方もぜひ買いましょう!
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ついにトーナメント決勝!三国志最強・呂布を前に戦国武将の間で敗戦ムードがただよう。しかし、あきらめない男が一人。男の名は、織田信長。チーム最大のピンチに信長はイチかバチか虎太郎を“主将”に任命。すべてを虎太郎にたくすが…!?
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2016/7/22発売!

「蜀ファイブタイガースの投手・劉備、捕手・諸葛亮に大苦戦する中、あの男が試合を決める一打を・・・! ! ! 戦国ベースボール史上最強選手・呂布も登場し、ますます見逃せない三国志トーナメント編第2弾!」

2ヶ月連続発売の2冊目!是非是非。
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「百年に一度の伝説の大会、地獄三国志トーナメントに桶狭間ナインが出場! 圧倒的な強さの三国志チーム相手に勝利できるか! ?」
熱笑! ! 戦国ベースボール第5弾! !

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今回も読まないとなんのことだかわかりません!
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9/4発売!「戦国ベースボール 信長の野球」の続編です。小学生中級以上のお子様をお持ちの親御さん方、どうかひとつ!!

10/12,FMヨコハマ「books A to Z」にて戦国ベースボールをご紹介いただきました
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というぶっ飛んだ設定。楽しく読めて読後は日本史への興味が広がります。お子様に是非!!
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著名イラストレーターのみなさんに混じって、僕もミニキャライラストを50点描き下ろしました。2015年の大河ドラマ「花燃ゆ」を家族で楽しむためのサブテキストとしても是非!
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様々なイラストレーターが参加しており(楽しい漫画もあり)、僕はこの本で取り上げられている全武将50人のミニキャライラストを担当してます。
これまで戦国武将占い等のコンテンツや書籍に描いてきたイラスト29名分に加え、今回新たに21人の武将絵を描き下ろしました。

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谷口 江里也 (編集, 翻訳), ドレ (イラスト) 「ドレの旧約聖書」「ドレの新約聖書」(2010/宝島社)(ひとつき十冊で紹介した本・その4)

子どもが異様な関心をしめしたことをきっかけに「青ひげ」という童話について調べてみたところ、ポール・ギュスターヴ・ドレという挿絵作家を知った。知った、というよりようやく名前をちゃんと認識したというべきかも。おそらくこの人の絵は誰でもどこかで一度目にしている。

ドレについてさらに検索してみると、宝島社などから何冊かまとまったものが出ていることを知ったので、ひとまず図書館で「旧約聖書」と「新約聖書」を借りてきた。聖書に関しては今月(忘れかけてましたがこのブログは6月の読書について書いています)は芸術新潮でも読んだので正直言って文章はぱらぱらと拾い読み。主に画集として見ました。

 

絵は言うまでもなく素晴らしい。明暗の表現や構図がドラマチックで感激します。そして昔の絵描きの絵をみていつも思うことであり、ドレの絵を見て改めて強く感じたことが「この時代、映像がなかったんだよなあ…」ということ。僕らは生まれた時から映画やテレビがあるので、知らないうちにライティングやカット割りが頭に入っているんです。知らず知らずそういうものを模倣している。だからこそ現在pixvに玄人はだしの絵師さまがあふれるわけですが、そうでなかったこの時代にどうやればこの表現に行き着くのかという不思議。想像もつきません。

 

そして編者によるあとがきにハッとした。当時は

文化の大衆化が進行して、版画とそれを用いた装画本が熱狂的に受け入れられた時代

だったそうです。それによって

版画はそれまでの油絵のように特定のパトロンに依存するのではなく、不特定多数のプチパトロンを対象に表現することができた。

そしてドレは(油絵・彫刻などにも卓越した表現力を持ちながら)

その中の最大のスターであった

ということでした。

つまり時代の移り変わりを敏感に感じ取り、自覚的に芸術家からイラストレーターに舵を切った極初期の人であったということです。

 

プチパトロンというのはあとがきでは読者を指していますが、直接ドレに賃金を支払うのは現在で言う出版社・編集者でしょう。

そして今後、かつてのプチパトロンはインターネットによってさらにプチ化、細分化されていく。というのは、音楽や書籍と同じように、イラストレーションも定額制の需要が増え続けているのです。日本ではまだそうでもないけれど、海外のストックフォトサイトなどを見るととてもクオリティの高いイラストが定額で(1点数十円で)購入されていて、小さなクライアントを世界中に持つことによって(極僅かな人数のトップクラスのイラストレーターが)それで大きな収入を得ている。クラウドソーシングもしかりで、二極化っつーんですか、この流れはどうやらしばらく続きそうです。

 

そんな時代の岐路にあってドレの絵を見てこのあとがきを読み、自分の今後について思わず深く考えこんでしまったことでありました。

 

ーーーーー

ドレの絵は今後も見ていきたいと思います。

| 読んだ本 | 05:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
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主婦の友社編 頭のいい子を育てる366のお話 Kindle版(2011/主婦の友社)(ひとつき十冊で紹介した本・その3)

4歳の息子に、ベッドに入ってからの読み聞かせ用としてkindle版を購入。(我が家ではiphoneで画面を白黒反転させて読みきかせしてます。こうすると暗い部屋でも読める上に光量はほぼないので息子の気が散らない。)

 

それにしてもこのタイトルは酷い。子どもに期待する親の気持につけこみ、子どもに早いうちから親の期待を伝えてしまう。僕はたまたまKindleで買ったが、編集者はこの最悪のタイトルが書かれた背表紙が、家庭の本棚に並ぶことを想像しなかったのか。本のタイトルと売り文句を混同するなといいたい。内容が良いだけに余計に腹立たしい。

 

さてその内容関して。頭のいい子が育つかどうかはさておき、日本を含めた世界中のお話が短くまとめられて366入っている。寝る前に3〜4つ読み聞かせるのにちょうど良い。さらに良いのは童話だけでなく詩や落語、文学の有名作品のあらすじなども入っていること。詩や文学はまだ読んでいませんが、落語なんかは内容もさることながらフレーズが面白いようで、楽しそうに聴いています。とはいえ中には要約しすぎなお話もあるので、そのあたりは親の方で注意が必要。他にも全く問題がないわけではないけどkindle版の価格でこの内容ならとても良いと思います。書籍だと価格や本のサイズもあり評価も変わってくると思う。

 

親として子どもに読み聞かせをしていると、いろいろと思いもしない反応があって面白い。たとえば、子どもは繰り返し同じ話を聞きたがる。こちらはついつい新しい話を読み聞かせてやりたくなってしまうのだけど、子どもは自分の知っている話を聴くことで精神の安定を得るそうです。(これは最近よく聴いてる小澤俊夫のPodcastの受け売り)

それから昔話、童話にはハッピーエンドや勧善懲悪モノだけでなく、思った以上に脈絡が無かったり死人がでる残酷な話が多いこと。そして子供は割りとすんなりそれらを受け入れること。これは読みながら「ああそうだったそうだったと」懐かしく思いました。僕らが子どもの頃の昔話はけっこう怖かったし、その部分をピックアップした「本当は怖い◯◯」というような本がブームになったこともあった。そしてこの「366のお話」ではそういった部分をマイルドに変更せず、死ぬキャラクターはちゃんとあっけなく死にます(さるかに合戦のカニのお母さん等)。ここも僕がこの本を気に入っているところ。

 

そして息子の今一番のお気に入りのお話が「青ひげ」。

これは僕が知らなかっただけで有名な話なのでしょうか?

青い髭の生えた醜い男がメイン。何度か結婚するもすぐに奥さんがいなくなってしまう。醜い男が主人公ということで、てっきり「美女と野獣」のようなお話だと思って読みはじめたのですが…全く違う話でした。このあたり、僕も随分とディズニー的改編に毒されてしまっているようです。

「366のお話」と少し雰囲気は違いますが、ネットに内容があるのでよかったら読んでみてください。

青ひげ

 

…というようなお話。どんでん返し感はこのネットのものより「366のお話」のほうが強いです。だからこそ途中まで普通に読んでしまって、奥さんが小さな鍵を使ってドアを開けたところで後悔した。

しかし息子はこの話を聴いてたいへん興奮して、以来一番のお気に入りになってしまうのだからわからない。今後なにか事件を起こさないことを祈るばかりです。

 

以下感想ではなく余談。青ひげにはモデルがいる。1400年台のフランスの貴族、ジル・ド・レー。かいつまんで書くと、ジャンヌ・ダルクの戦友で、英雄だったとのこと。後に錬金術と黒魔術にハマり(ジャンヌ・ダルクの処刑で心を病んだ説も)、数百人の幼い少年たちを拉致、虐殺。後に処刑されます。

 

物語とはこうやってできていくのだなと興味深い。聖書や古事記なども実際の戦や事件が語り継がれていくうちに神話になっていったのだろうし、戦国武将の逸話なんかも小さなエピソードが大きく語り継がれたり、語り継がれるうちに実際にはなかった話なのに語り手のそうであってほしい願望が入ってきたり、また逆に小さなエピソードや感情が零れ落ちたりする。歴史というのは壮大な伝言ゲームであり、大きな意味での二次創作を繰り返しているのかも。

 

また、ペローの昔話を検索するうちに知った、ペロー童話集の挿絵を描いているギュスターヴ・ドレ(フランスのイラストレーター)にも興味を持ちました。

長くなったのでギュスターヴ・ドレの話はまたこんど書こう。

 

| 読んだ本 | 05:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
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「芸術新潮」2016年6月号*仁義なき聖書物語(新潮社)/ 角田 陽一郎 「24のキーワード」でまるわかり! 最速で身につく世界史 Kindle版」(2015)(ひとつき十冊で紹介した本・その2)

「芸術新潮」2016年6月号*仁義なき聖書物語(新潮社)

10年程前から聖書と宗教画に興味があり、それらに関連した特集の雑誌はつい買ってしまう事が多い。信仰心があるわけではないのだが、そういう人は一定数いるのだろう。Penとか一個人とかで定期的に特集が組まれますね。

 

今回の「芸術新潮」は「仁義なきせいしょものがたり」のタイトルで、旧約聖書の有名なエピソードが広島弁で語られる。架神恭介「バカダークファンタジー」としての聖書入門」「仁義なきキリスト教史」という本が元になっているらしい。検索してみると架神恭介さんは他にも面白そうな本を沢山書かれているが今回は見送った。

 

こういった二次創作物的な切り口の本は「もしドラ」以降増えた気がする。読んでいて楽しいが、こちらの能力の問題か意外と頭に残らない。(余談:「ひとつき十冊」では「二次創作」という言葉が出てこず「同人誌みたいな…」と繰り返し、ドジブックス佐藤さんに「二次創作ということ?」と指摘してもらった)

 

面白おかしい「仁義なき〜」とはまた違う雰囲気のギリシャ正教会の特集もよかったです。

 

似たような本で以前「旧約聖書を美術で読む」というのを購入したがこちらはなかなか読み終わらず、いまやトイレ本になってしまった。絵がモノクロで元の絵をしならないとなかなか読みにくい。芸術新潮の方は絵が大きくカラーなのも良かったです。大判で安価というのは雑誌の強み。

 

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角田 陽一郎 「24のキーワード」でまるわかり! 最速で身につく世界史 Kindle版」(2015)

宗教画に興味を持ったことで、だんだんとヨーロッパ史に興味が出てきた。また、ここしばらく「ぶらぶら美術・博物館」関連の仕事をやらせてもらってることで西洋美術史にも興味が出てきて、それを知るにはまず一度世界史の流れをざっくりと掴まねば…と購入。

 

僕は高校入学と同時に勉強しなくなってしまったので、指定校推薦で一応大学と名のつくところまでは進んだものの学力としては中学校卒業でほぼ止まっている。最近では日本史関連の仕事をたくさんやらせてもらっているのだけれど、そんなわけで元々の知識ほとんどなく、仕事が来るとあわてて本を読んだり映像をみたりして積み上げている感じ。もともと頭に知識が入ってないぶん全てが新鮮で楽しいのだが仕事は締切があるのでこれはなかなか大変。やはり勉強は学生のうちにしておくべきです。

で、いま世界史に関してもそいういうことをしようとしている。もう40も過ぎて情けない話でありますが。

 

そんな頭で読み始めたこの本、語り口調で書かれていることもあり、世界史の教科書よりはずいぶん読みやすい。ただそのぶん個人的な想いが入っているのでそこは注意が必要かも。

「最速で身につく」というタイトルだけど、殆どのページを子どもの寝かし付け後に暗い部屋で少し読む→そのまま就寝を繰り返してものすごく日数をかけて読んだので、残念ながら地名や人名などはあまり記憶に残らなかった。目的だった「流れをざっくりと掴む」はある程度できたと思うので、時間をとってもう一度読み返したい。

 

著者の角田陽一郎氏はテレビのプロデューサーで、からくりTVやオトナの!を作った方とのことです。

 

| 読んだ本 | 10:14 | comments(0) | trackbacks(0) |
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アラン・グレ 「アラン・グレのデザイン」(ひとつき十冊で紹介した本・その1)

先日、横浜市神奈川区白楽にある古書店「Tweed books」で行われているイベント「ひとつき十冊」のゲストに呼んでいただいた。

「ひとつき十冊」とは、タイトルの通り先月読んだ10冊の本を紹介するイベント。ゲストを含め毎回4人の出演者がおり、それに加えて南陀楼綾繁さんの毎月のリストとコメントが紹介されるのが恒例となっているので、2時間で合計50冊の本の話を聴くことになる。「面白かった本」「紹介したい本」ではなく、ただ先月読んだ10冊の本の話をする、というのがとてもいいなと思っていて、ゲストで呼んでいただく前から客としても何度か参加させてもらっています。

 

僕は本は好きなほうだけど、資料で読む本や続き物の漫画を省くと普段の読書量はさほど多くないので、ひとつき10冊というのはなかなかキツイものがある。なので、ゲストの打診があると普段より「よし、頑張って読むぞ!」と気合を入れることになり、会の後もしばらく多めに本を読む習慣が残ったりととても良い刺激をいただいています。

このブログではしばらく、僕が2016年の6月に読んだ本として紹介した10冊について何回かに分けて覚書を残しておきたい。

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アラン・グレ 「アラン・グレのデザイン」(2016/6/9/パイインターナショナル )

読書、といいつついきなり画集の紹介でズルい感じだが、途中と最後に少しアラン・グレのインタビューがある。

アラン・グレはフランスのイラストレーター。僕は特に興味を持っていたわけではなく、絵を見れば「ああ見たことあるな」くらい。知人がこの本についてfacebookで紹介していて興味を持った。

いわゆる「外国っぽくて」「懐かしくて」「おしゃれな」絵なのでてっきりもう死んでいる人だと思っていたが生きていた。現在79歳。それでもパソコン、Photoshopも使いこなすそうで、すげー!現役なのか!と感動したがイラスト制作は1980年代でやめてしまい、現在ではディレクションメインとのこと。それでもものすごいけど。

 

漫画家はすぐ死ぬがイラストレーター(絵本作家)は意外と元気で長生きな人が多い気がする。ぱっと思いつくところを調べただけでディック・ブルーナ88歳、エリック・カール86歳。和田誠80歳。アラン・グレ79歳。やなせたかしも94歳まで生きた。(「ひとつき十冊」では「山藤章二先生も(長生き)」との話が。79歳。)

長生きなのは一枚あたりの単価が高いから?早死したくなかったら肩書は漫画家よりイラストレーターのほうがよいようだ。

 

アリス&マーティン・プロベンセン(アメリカ)、サセック(プラハ生まれパリ育ち)などの影響を受けているという発言になるほどと思い、好感をもった。

なんの本だったか、和田誠も「(ある時期の)アリス&マーティン・プロベンセンの影響を受けた」と発言しているのを読んだことがある。生まれ育った国は違っても同世代なんだなあと面白い。

アリス&マーティン・プロベンセンは僕も大好きで何冊か絵本を持っているけれど、当時世界でどのくらい影響力があったのか、自分が生まれる前のことってなかなか実感が掴めない。また、和田誠が褒めていた(おそらくアラン・グレも影響をうけた)時期のものはあまり邦訳が出ていない。外国では復刻されていたりするのだろうか?

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| 読んだ本 | 02:17 | comments(0) | trackbacks(0) |
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読んだ本(2015/08/30)「ダンジョン飯 1巻&2巻」



 

僕はこういう仕事をしている身としてはあまり漫画を読まない方である。定期的に購読している漫画雑誌もないので、最近の話題作みたいなものにも相当疎いんだけど、この「ダンジョン飯」はtwitterのタイムラインが2巻発売関連の話題で埋まった日があって、先日久々に家族で外出した際に本屋の前を通ったら面陳されていたのが目に入って、思わず1巻2巻と同時購入してしまいました。

架空の世界観と食材で描かれた料理(&食事)漫画ってどういうことなんだろうと思ってたら評判通り想像以上に面白くて、架空の世界観と食材だからこそ「調理すること」や「食べること」の芯の部分が描けるのかな、と感心しました。作者の方のいままでの作品を全く知らないのだけど、これ、設定を思いついたとしてもその面白さが自分に表現できるかってところで躊躇しそうなんだけどそういう逡巡なかったんだろうか。天啓みたいなのがあって、いきなり描き始めたのかな。

あと、漫画としての絵がものすごく上手い。こないだ「ニューヨークで考え中」を読んだ時も思ったんだけど、僕が漫画をよまなくなった間に漫画表現・漫画家の絵の上手さというのはネクストステージに進んだのかもしれない。
3巻も買うと思います。

| 読んだ本 | 10:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
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読んだ本(2015/08/21)「こころの読書教室」
大学生の頃、「村上春樹、河合隼雄に会いに行く」という本をキッカケに河合隼雄さんの本を何冊か読んだ。当時の自分は若者にありがちな、とはいえ個人としては大きな悩みの渦中にいて、なんとかそこから抜け出す手がかりを模索している時期だった。
その後いつのまにか河合先生の本をあまり手に取らなくなってしまったが、薬箱に常備薬があることを確認して安心するような感覚で本棚にある既読の本をパラパラとめくるようなことはときどきあった。

「こころの読書教室」は結構前に古本屋で見かけて、なんだか懐かしくなって手にとったもの。ちょうど読書ブームが自分の中に訪れていた時期だったので「読書教室」というタイトルにも惹かれたのだと思う。今回(といっても数週間前だが)、なんの気なしに手に取り、読み始めてしまって後悔した。とても面白く、全四章・各5冊(+何冊か)紹介されている本をどんどん読みたくなってしまうのだ。自分は今とてもそんなことができる状況じゃないのに。
そして、現在の自分が約20年の自分と同じくらい、もしかしたらもっと暗いところで悩みや恐れの中にいるのだということもよくわかった。読み進めるうち、河合先生の言葉に癒やしを感じている自分を実感したからだ。また立ち上がり、旅に出なければならない。
 
| 読んだ本 | 17:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
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読んだ本(2015/08/15)「狐狸庵 歴史の夜話」「龍馬史」「トニー谷ざんす」「日本人の99.9%はバカ」
7月は一冊も本を読み終えなかった。といっても全く読んでいなかったわけではなく、僕はたいてい5冊〜10冊同時に読み散らかすタイプなので、一冊も読み終えることができない月だったというほうが正確だ。(読書量自体も落ちてはいた)
8月に入り、後半〜終盤にさしかかって中断していた本を4冊片づけた。


僕が遠藤周作の小説を読んだのは30近くなってからで、その面白さに「ああ、もっと若いうちに読んでおけばよかった」と後悔した。たっぷり時間を使って、そのときどきの自分の状況に照らし合わせたりしながらじっくり読みたいタイプの小説だと思ったからだ。若い時にしかできない読書というものがあるよな、と思ったのもおそらくそのときが初めてだった。
以来長編は手に取らず、思い出したり古書店で文庫を見つけるたびにポツポツと狐狸庵シリーズを読むことにしている。この歴史に関するエッセイシリーズは自分の興味もあって読み終わるのがもったいない感じだった。毎晩仕事を終えて数ページずつ読むのが楽しかった。
特に興味を惹かれるのは、やはりというとおかしいけれど「きりしたん」について書かれているところである。もっと若いうちに、などといわず、自分の命があるうちにエッセイ以外も読んでおきたい、かもしれない。


近所の古書店の均一棚にあったので、思わず手にとってしまった。NHK大河「龍馬伝」の放送時期に合わせ発売された本だと記憶している。坂本龍馬については一時期けっこうハマったのでもういいかな…という思いもあったが、著者の磯田道史さんのファンなのでずっと頭の片隅にあり、今回「100円なら…」と思い購入。ファンだと言っているわりには古本で買うタイプのヤツである。
結果、買ってよかった。龍馬に関する小説や漫画、エッセイやムックや雑誌の記事などは自分としてはけっこう読んだつもりだったので知っていることも多いが、僕のような一次資料にあたらないライトな歴史ファンにとって、脚色されない(ヒーロー視されない)龍馬というのはそれだけで新鮮だった。龍馬についての文章をたくさん読むうち薄々思っていたことだが、悪どいところ、計算高いところもかなりある。また、子供の頃から「大政奉還」→「武力倒幕」の流れがひっかかっていたのだが、その疑問が晴れたのもよかった。


僕が中学生くらいの頃に植木等のリバイバルブームがあって、かなりハマった。未だに植木等(およびクレイジーキャッツ)関連の本やテレビ特番などは気になってしまう。トニー谷の「さいざんすマンボ」がラジオから流れてきたのはそれと同じ時期だったと思う。中学の遠足か修学旅行のバスの中でさいざんすマンボを歌って先生に顔をしかめられた経験がある。時代的にはクレイジーより一世代前だが、クレイジーの曲に関連して、シティ・スリッカーズなんかといっしょに流れたのかもしれない。すごく気に入って、テープにとったものを何度も聴いた。(追記:その後ひきつづきネットを検索していて、1987〜88年に大瀧詠一のリミックスでトニー谷のアルバムとシングルが出ていたと知りました。なるほど、そういえばそういう時代だったような。植木等のスーダラ伝説は1990年。)
その後、おそ松くんのイヤミのモデルであることや、息子の誘拐事件の話や前後の浮沈についての話を知った。
イヤミといえば赤塚不二夫だが、その赤塚不二夫が見出した(初期の)タモリと、トニー谷は読んでいてものすごく重なる部分があった。そうえばyoutubeで「今夜は最高!」に晩年のトニー谷が出演した映像を観たなあ、と思い検索するとその映像はまだ消されずに残っており、また実際に晩年のトニー谷はタモリをかわいがって(気に入って)いたという話もみつかった。
トニー谷はタモリを自分の後継者(ボードビリアン)だと感じていたのだろうか。また、タモリはトニー谷をどう見ていたのか、そしてトニー谷の轍を踏まなかったタモリの転身についても考えたりしてしまった。
トニー谷を通しての日本の戦後史としても読むことができる。社会ではなく、人々の心がどう変わっていったのか。
面白い本でありました。


ブッチNEWSで連載されているコラムが好きで毎回楽しみにしているので購入。面白くないわけではないけれど、ちょっと期待していたものとは違ったので中断して長く本棚に入ったままになっていた。別の本を出したときに背表紙が目に入り再開→読了。自分はサブカル的なものに多少興味はあるけど、この本が想定している読者ほどの興味や知識がないので響かなかったのかもしれない。
後半、バカの例として「〜なバカ、〜なバカ」と様々なタイプのバカが列挙されるなか「江川達也」とだけあったのには笑ってしまった。
 
| 読んだ本 | 19:43 | comments(0) | trackbacks(0) |
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読んだ本(2015/06/24)「「結婚」を手放したらかえってラクになりました」「ニューヨークで考え中」
今月はもう本は買うまいと思っていたのだが、打ち合わせ帰りにうっかり書店に立ち寄ってしまい漫画を2冊
 

知り合い、と言ってしまってよいのだろうか。何度かお会いしたことのあるカタノトモコさんの本。僕は男女間のことってよくわからなくて自分の結婚もなんとなくして(してもらって)しまったので、カタノさんみたいに魅力的で性格も最高な女性が結婚したくてできない、みたいなことがあるのだろうかと小学生のようなことを思ってしまうのだけど、あるらしい。

女の人って結婚に関してこんなことを考えてるのか、それにくらべて男って全然考えてないなーと思うことがたくさんあって面白かった。もしかしたら「カタノさんってこんなこと考えてるのか、それくらべて自分って…」という話なのかもしれないけど。
著者が知り合いだと描かれている内容が女性あるあるなのか個人的な心情なのかわからなくなるし、本の感想を書いているのか著者へ手紙を書いているのかわからなくなる。

 
 

インターネット経由で名前と著作の表紙の絵をちらちら見かけることがあって、その絵の巧さが気になっていた近藤聡乃さん。上記の本のそばに置いてあって思わず手にとってしまった。読んでみたらもう想像してた以上にめちゃめちゃ絵が上手くて、辛くて先に進めなかった。「こういう絵描きたい」の極北。全部一気に読むんじゃなくて、ちょっとずつ読んで、溜息ついて本棚に戻す繰り返しになると思う。
しかもこの人の才能は漫画だけじゃないんですよね。世の中天才ばかりか。
| 読んだ本 | 14:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
400ドット
最近読んだ本(2015/06/19)「タモリ学」「ちいさこべえ」「ちいさこべ」


Kindleのセールで購入。他の人のブログを見て、そういえばこれも最近読んだんだったと思い出した。
「てれびのスキマ」の名前で有名な戸部田誠さんの本。自分と年代としては同じくらい、厳密には3つ違い(戸部田さんが3歳若い)という同年代感と微妙なズレ感も含め面白かった。
出てくるエピソードはどこかで見聞きしたことのあるものが多いので、「僕も意外とタモリ詳しいな!」とか思ってしまうのだけど、本当に凄いのはその膨大なエピソードを一つにまとめて構成し直したところ。こういうものが読めるのが本の良さだ。そして「意外とタモリ知ってる(ハズの)自分」が知らないエピソードの貴重さ。ここまで、と唸る。
構成も掘り起こしも大変な作業だったと思う。

個人的には90年代半ばのタモリ絶不調期についてもう少し書いてほしかった気もするけど、ここが自分との3年の年齢差なのかもしれない。もしくは筆者が基本的にタモリのファンだということかも。そういう意味では「学」というよりは、やや「ファンブック」寄り。

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これ読み終えたのは5月の終わりだったと思うけど、ほんと素晴らしい漫画だった。望月ミネタロウの表現はどんどん研ぎすまされて行く。



5月に読み終えた「ちいさこべえ」のことを書いたのは、最近原作の方を読んだたから。山本周五郎は今まで読んだことがなかったけど文章のキレがすごいですね。短い言葉で景色がありありと立ち上がってくる。
自分は読書量も少なく偏りもあるので「有名すぎて読んだことのない大作家」がまだかなりいて、そういうモノの知らなさというのは恥ずかしくもあるけど未来に希望がある、とも言える。かなり無理矢理な理屈だけど。

こんなムダの無い短編をを現代の話に翻案して漫画化しようとした望月ミネタロウはすごい。実際原作の味わいを残しつつ、望月ミネタロウ作品になってるし。

読み終えたのは「ちいさこべ」だけ。他の収録作はまたいずれ。
 
| 読んだ本 | 07:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
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最近読んだ本(2015/06/18)「たましいの場所」「日曜日の万年筆」
仕事の忙しさがまた異様なことになって読書量が落ちている。そんなか読み終えた本。

ミュージシャン早川義夫さんのエッセイ。いい本でした。自分にとって今年読んだ本のベストのひとつになるだろう。

早川義夫さんのアルバムで「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」というタイトルのものがあって、アルバムよりもアルバムタイトルのほうが有名かもしれない。僕は特に早川義夫さんのファンだということはなかったんだけど、いろんなめぐり合わせで自分の漫画(トーキョー自立日記)のおまけ20P漫画を執筆中にずっとこのアルバムを聴いていました。この本を読んでああ、あのアルバムのタイトルの通りの人だなというのがとてもよくわかった。

かっこいいことはかっこ悪い。ではかっこつけない人間はどうなるのか。私見だけど、人間はかっこつけないとグロテスクで滑稽で、もちろん正しくない。そのまま生きていく時間はとてもタフだろう。でもそうやって生きている人にしかわからない、触れられない、発せられない美しさのようなものが人の生にはあるのではないでしょうか。なんだかリンダリンダの歌詞のようなことを書いてしまった。

頭のなかに刻み込んでおきたくなるような文章がたくさんありました。

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こちらもエッセイ。池波正太郎五十代後半、昭和50年台前半に書かれたもの。先の本とはずいぶん味わいが違うけどこちらも面白かった。かっこいい表紙イラストも著者。さすが。

生き方とか、仕事のしかたについて考えさせられることがたくさん有りつつ、エッセイなのにちゃんとエンターテイメントしてるところはさすが。
執筆されたのは僕が子供の頃(3歳〜5歳)だけど、既に「近頃の」日本の近代化を憂いてます。人の心がせわしなくなったとか、季節感がなくなったとか、今の五十代の人も言ってそうなことだけど。
エジプトのピラミッドの壁画に書かれた文字を翻訳してみたら「最近の若者は云々」と書いてあったという笑い話を聞いたことがあるけれど、池波正太郎のこのエッセイを読んで「確かにこの本が書かれた僕が子供の頃でさえ、夏はもっと夏らしかったし年の瀬なんてもっと…」と思ってしまうのは自分も歳をとったということかな。
今の時代もいいですけどね。トイレにウォシュレットあるし。

自分が生きているより少し前の時代のエッセイを読むのは、その頃の空気がスケッチされているようで楽しいし、またリアルタイムで読む感覚はどんなだったろうと想像する楽しみもあります。


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今回の2冊は横浜・白楽のTweedbooksで購入した。

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余談ですが、おまけ漫画を描きながら早川義夫さんを聴いていた頃、読んでいた本は夏目漱石の坑夫 でした。真っ暗な部屋で子供を寝かしつけながら、iphoneのkindleアプリを白黒反転させて読んでた。炭鉱気分が味わえてよかったです。
| 読んだ本 | 20:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
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